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【グリストラップ清掃方法】自分で簡単にできる5つの手順と注意事項

2025 3/31
グリストラップ
2025-03-282025-03-31

店舗や施設にグリストラップを設置したものの、清掃について悩んでいる方は多いです。グリストラップの清掃を怠ると悪臭や害虫、排水管の詰まりなどのトラブルが発生します。自治体によっては清掃基準が設けられ、違反すると行政指導の対象になる場合もあります。

グリストラップの清掃は定期的に行うことが重要です。この記事では、グリストラップの清掃方法から清掃後のゴミの取り扱いまで詳しく解説します。グリストラップの適切な管理方法を理解し、衛生的な環境を保ちましょう。

目次

グリストラップとは厨房からの排水処理に使用する設備

グリストラップは飲食店や施設、食品工場の排水処理に使用される設備です。グリストラップの明確な設置義務はありませんが、排水基準を満たすために事実上義務のような扱いになっています。グリストラップに関する以下の内容について解説します。

  • グリストラップの役割
  • グリストラップ清掃の頻度

グリストラップの役割

グリストラップの役割は油脂や野菜くず、残飯などが直接下水へ流出するのを防ぐことです。油脂やゴミがグリストラップ内に留まる構造により、以下のような効果を発揮します。

  • 排水管の詰まり予防
  • 悪臭の発生抑制
  • 水質汚濁の防止

グリストラップ清掃の頻度

グリストラップの清掃頻度は施設によって異なります。油の使用が多い施設や、来客や料理の提供数が多い施設では清掃頻度を高くしなければなりません。グリストラップの清掃頻度について、ガイドラインを発表している自治体もあります。

施設の種類や状況によりグリストラップの汚れ具合は異なります。一般的な施設別の清掃頻度は以下のとおりです。

  • 油脂の利用が多い飲食店:月1回
  • カフェなどの飲食店:年6回
  • 調理施設がある福祉施設や幼稚園:年6回
  • 食品スーパー:年4回
  • コンビニ:年3回

グリストラップの種類

グリストラップには設置方法によって以下のタイプに分けられます。

  • 屋内埋設型
  • 屋内床置型
  • 屋外埋設型

それぞれの特徴を理解し、使用する施設の規模や形態に合わせて選びましょう。

屋内埋設型

屋内埋設型のグリストラップは、建物内部の床下に設置されます。建物の外にグリストラップを設置するスペースがない場合は屋内埋設型が選択される場合が多いです。厨房などの床下にあるため、調理の際に邪魔にならない点がメリットです。埋設する深さも浅いことが多く、清掃しやすい点も挙げられます。

グリストラップの設置場所と客席の距離が近い場合、適切に清掃やメンテナンスを行わないと臭気が客席まで漂う場合があります。客席の下にグリストラップを設置している場合はとくに注意が必要です。グリストラップ本体に不具合が生じた際には厨房の排水を止めなければならず、早急の対応を要するのも屋内埋設型の特徴です。

屋内床置型

屋内床置型のグリストラップは、床に埋め込まず床上に直接設置します。屋外に設置する場合もありますが、多くの施設は厨房内に設置しています。屋内床置型が使われるのは、もともと飲食店ではなかった店舗を小規模の飲食店として転用する場合です。コンビニで新たに調理スペースを設ける場合も屋内床置型が使われます。

屋内床置型は、床上に置くだけなので比較的設置費用が安く済みます。基本的にはシンク1台分の排水しか受け入れられないため、平均的な規模の飲食店や施設には向いていません。こまめに清掃を行わないと、悪臭を放ったり汚水が漏れたりする可能性もあるため注意が必要です。

屋外埋設型

屋外埋設型のグリストラップは、施設の屋外に埋設します。大規模な飲食店や施設、工場で使用されることが多いです。郊外などの敷地に余裕のある施設では、屋外埋設型がよく見られます。大型のグリストラップを設置できるので、大量の排水を処理できるのが特徴です。

屋外なのでメンテナンスや清掃はしやすいですが、管理がずさんになりやすい点に注意が必要です。こまめに異常がないか確認する必要があります。大型のグリストラップの場合は、設置費とメンテナンスや清掃の負担が大きくなります。寒冷地では凍結対策が必要です。

屋内型は従業員でも日常的な清掃をできますが、大型の屋外埋設型になると清掃作業の負担が大きくなります。清掃作業やメンテナンスは専門業者への委託も検討しましょう。

グリストラップの清掃方法

グリストラップの清掃方法に関する以下の内容を解説します。

  • 必要な道具を準備する
  • バスケットを清掃する
  • 油脂層を除去する
  • 沈殿物を除去する
  • トラップ管を洗浄する

必要な道具を準備する

グリストラップの清掃作業に必要な道具は以下のとおりです。

  • ゴム手袋
  • 防水エプロン
  • マスク
  • 長靴
  • バケツ
  • 柄の長いすくい棒
  • ヘラ
  • ブラシ
  • スポンジ
  • 金属たわし
  • 洗剤
  • 油吸着シート
  • バスケット用水切りネット
  • 雑巾
  • ビニール袋
  • スコップ

ゴム手袋やマスクなどは、衛生面や安全面を考慮するために必要です。バスケット用水切りネットは、バスケットの清掃時に簡単にゴミを取り出すのに役立ちます。油吸着シートは、水面に浮かんでいる油脂を吸い取るのに便利です。

バスケットを清掃する

バスケットの清掃はグリストラップのメンテナンスで最も重要な作業の1つです。以下の手順で毎日、清掃しましょう。

  1. バスケットを取り出す
  2. 固形物を取り除く
  3. 高圧洗浄機や洗剤で洗う
  4. ブラシやスポンジで擦り洗いする
  5. 目詰まり部分を重点的に清掃する

バスケット用水切りネットを使用すれば、ひっくり返してゴミを取り出す必要がなくなります。バスケット用水切りネットの使用方法は、一般家庭の台所で使用する三角コーナーネットと同じ要領です。清掃の際はネットのみを取り出し、そのまま廃棄できるため簡単にゴミを除去できます。

清掃後は、きれいな水でしっかりとすすぎ、完全に乾かします。乾燥後、破損や劣化がないか確認し、必要に応じて修理や交換を検討しましょう。バスケットを元の位置に正しく設置すれば作業完了です。

バスケットは、第1槽で排水に含まれるゴミをキャッチするため、汚れが蓄積するスピードが速いです。汚れやゴミがたまると目詰まりを起こし、排水できなくなります。毎日の清掃できちんと汚れを落としましょう。

油脂層を除去する

油脂層の除去はグリストラップ清掃の重要なステップです。油脂層は水面に蓄積されていくため比較的清掃しやすい場所ですが、除去には時間と手間がかかります。適切な方法で効率的に除去を行いましょう。

専用の道具を使って油脂層をすくい、表面に浮いている油分や固形物を丁寧に除去します。油吸着シートを使用して残った油分を吸収すれば、細かい油分まで効果的に取り除くことが可能です。油水分離剤を使用して油分を固形化すると、効率的に除去できます。

油脂層を除去するためには、2~3日に1回程度の清掃が必要です。中華料理店など特に油の使用が多い場合は、毎日清掃しましょう。大量の油脂層が水面に蓄積されると、グリストラップからあふれる恐れがあります。適切なサイクルでの清掃を意識しましょう。

沈殿物を除去する

グリストラップの底部には汚泥などの沈殿物が蓄積します。底に蓄積した沈殿物はすくい上げて清掃する必要があります。柄の長いすくい棒は、かがむことなくグリストラップ底部までスコップ部分が届くため、沈殿物の除去に便利です。すくい棒を使用する前に、バスケット内の清掃と油脂層の除去をしておきましょう。

沈殿物の除去作業の頻度は1カ月に1回が目安です。沈殿物が蓄積すると排水があふれ出てしまう危険性があるため、目安にこだわらず沈殿物量の定期的な確認が必要です。ラーメンの残り汁を大量に捨てる場合、通常よりも早いペースで沈殿物が蓄積します。

トラップ管を洗浄する

トラップ管はグリストラップの排水を公共下水に流すための小さい排水管です。トラップ管を清掃する際は、トラップ管のふたを外します。ふたを外すと下水の臭いがのぼってくる可能性があります。店内に臭いが影響しない時間帯に清掃するか、グリストラップ専用の消臭剤を使用しましょう。

トラップ管を洗浄する際は、十分に換気し、ブラシやたわしでトラップ管内部の汚れをこすって落とします。管を傷つけないよう慎重に洗浄しましょう。清掃後は清浄水で十分にすすぎ、ふたをしっかりとはめ直します。接続部分に緩みやひびがないか点検も行います。

トラップ管の洗浄の頻度は2~3カ月に1回が目安です。トラップ管にはグリストラップ内で浄化された水が流れます。完全にゴミや油脂が除去されているわけではないので、定期的な洗浄が欠かせません。トラップ管やふたの材質によっては錆びや破損が発生する可能性に注意が必要です。

グリストラップ清掃後のゴミの取り扱い

グリストラップ清掃後のゴミは、普通ゴミと産業廃棄物に分けて処理します。清掃後のゴミの取り扱いについて、以下のとおり解説します。

  • 生ゴミや残飯は普通ゴミ
  • 油脂分と汚泥は産業廃棄物

生ゴミや残飯は普通ゴミ

生ゴミや残飯の分類は一般廃棄物です。一般廃棄物は自治体が定めるルールに従って適切に処理を行う必要があります。処分する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 水分を切る
  • 密閉する
  • 衛生面に配慮
  • 他のゴミと分別

自治体によっては、専用の指定袋を使うよう定められている場合もあります。量が多いときは、一度に出さずに複数回に分けて処分しましょう。ゴミの収集日や出し方のルールは地域によって異なるので、事前に確認しておくことが大切です。

油脂分と汚泥は産業廃棄物

グリストラップから出る油脂分と汚泥は産業廃棄物です。産業廃棄物は一般廃棄物として処理ができないため、専門の処理業者に委託して適切に処理しなければなりません。油脂分や汚泥を一般廃棄物として処理を行うと、不法投棄扱いとなり懲役や罰金が科される可能性があります。

専門業者によるグリストラップ清掃のメリット

グリストラップの専門業者による清掃には多くのメリットがあります。グリストラップ清掃を専門業者に依頼するメリットは以下のとおりです。

  • 清掃の手間が省ける
  • キレイに仕上がる

清掃の手間が省ける

グリストラップの清掃を専門業者に依頼すると、時間と労力を大幅に節約できます。多忙な業務の合間を縫ってグリストラップ清掃を行うのは負担がかかり、完全に清掃ができない場可能性もあります。清掃が不完全な場合、不衛生な環境になりかねません。

専門業者に委託すれば清掃後の廃棄物処理も適切に行ってくれるため、面倒な後片付けの心配もありません。清掃に伴う衛生面や安全面のリスクも軽減できます。コストをかけてでも専門業者に委託すれば、手間の省略と衛生的な環境を手に入れることが可能です。

キレイに仕上がる

グリストラップの清掃を専門業者に依頼すると、驚くほどキレイに仕上がります。プロの技術と経験を生かした丁寧な作業により、通常の清掃では難しい部分まで徹底的に洗浄がなされます。専門業者による適切な洗浄剤や専門機材の使用で、油脂や汚れ、悪臭の原因となる物質の除去が可能です。

適切なグリストラップ清掃は、配管や排水溝の詰まりを防ぎ、長期的な設備の保護につながります。専門業者への依頼は、法令遵守や衛生管理基準を満たす仕上がりが保証されるため安心です。

自分でグリストラップ清掃を行う際の注意点

グリストラップの清掃を自分で行う際の注意点は以下のとおりです。

  • 清掃手順を把握してから取りかかる
  • 衛生面や安全面に考慮する

清掃手順を把握してから取りかかる

事前に清掃手順を把握しておくと、グリストラップ清掃を効率的に行えます。効率的なグリストラップ清掃のために確認しておくべき項目は以下のとおりです。

  • 必要な道具や材料
  • 作業の手順
  • 各作業の目的
  • 各作業の所要時間
  • 作業中の注意点
  • 清掃後の確認項目
  • 廃棄物の処理方法

不明点がある場合は、専門家に相談するのも一案です。適切な指導を受けることで、より確実に清掃作業を進められます。

衛生面や安全面に考慮する

グリストラップの清掃を行う際は、衛生面と安全面に十分な配慮が必要です。防水性の作業着や長靴、マスクなどを着用し、作業場所を十分に換気しましょう。作業中は汚水や油脂が周囲に飛散しないよう慎重に作業し、けがの防止に注意が必要です。

まとめ

グリストラップの清掃は、飲食店や施設にとって欠かせない作業です。清掃方法は自己清掃と専門業者へ委託する選択肢があります。自己清掃では正しい手順と適切な道具の使用、衛生面と安全面への配慮が必要です。専門業者への委託は手間を省き確実な清掃が期待できます。

グリストラップの清掃を定期的に行うことで、排水トラブルを防ぎ、健全な飲食店や施設の運営につなげましょう。

グリストラップ
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