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グリストラップに炭を投入するのは違法なのか?

2025 7/15
グリストラップ トラブル
2025-07-25
目次

はじめに

最近、私たちのブログ「グリストラップノート」に、読者の方からこんなお問い合わせをいただきました。

“グリストラップに油を分解する炭を入れることを検討しているのですが、ある業者から『それは違法ではないか』と言われました。本当に違法なのか、何か証拠があれば知りたいです。”

このように、炭の活用が本当に法律的に問題がないのかどうか、不安に思っている飲食店の方々も多いようです。そこで、この記事では「グリストラップに炭を投入するのは違法なのか?」という疑問に対して、法令や実例、専門的なエビデンスをもとに詳しく解説していきます。

近年、飲食店のグリストラップ管理において、炭(活性炭やバイオ炭)を活用する動きが見られます。しかし、一部では「グリストラップに炭を入れるのは違法なのでは?」という疑問が寄せられています。この記事では、炭の投入が違法ではないという根拠を、法令や事例、専門的なエビデンスをもとに詳しく解説します。

グリストラップの法規制と排水基準

法律や条例で規定されている排水基準

日本にはグリストラップに関する明確な法律は存在しませんが、以下の法律や条例に基づいて規制されています。

  • 建築基準法:飲食店など油を使用する施設にはグリストラップ設置が義務付けられています。
  • 下水道法:排水に含まれる油脂分は30mg/L以下とする必要があります。
  • 水質汚濁防止法:対象施設の規模に応じて、排水基準の遵守が求められます。
  • 各自治体の条例:飲食店向けにグリストラップの設置・清掃義務が明記されている場合があります。

これらの法律において、「グリストラップ内に炭を入れてはいけない」という明確な規定は存在しません。重要なのは、最終的な排水の質が基準を満たしているかどうかという点です。

(活性炭・バイオ炭)の適法性と行政の見解

1. 諸説ありますが、現行の法令ではグリストラップへの炭投入を禁止する条文は確認されていません

現行の法令では、グリストラップへの炭投入を禁止する条文は存在しません。 炭は化学薬品ではなく、天然の物質であり、油脂分を吸着する効果があります。そのため、適切に管理されていれば、排水基準を満たす手助けになることが期待されます。

2. 行政の対応と公表されている実例

一部の自治体や公的機関では、グリストラップ内での炭利用を認めている事例もあります。なお、これらの情報は公的資料や公式発表に基づいています。

  • 北海道東川町:町内の学校給食施設に炭を導入し、油脂吸着効果を実証。
  • 東京都中小企業振興公社:「油吸着炭」が環境技術として紹介。
  • 大阪市の見解:「適切に管理されていれば問題ない」という立場。

これらの例からも、炭の活用は排水の質を向上させる取り組みとして認識されることがあることがわかります。

炭を活用した事例とその効果

1. 飲食店での活用

  • 焼肉店・ラーメン店:炭を浮かべて油を吸着し、臭気を軽減。
  • コンビニ厨房:炭繊維製の吸着シートを活用し、清掃負担を削減。
  • 学校給食施設:炭を使い、油脂の蓄積を防止。

2. 炭の油脂吸着効果と環境への安全性

  • 吸着性能:炭は自重の24倍もの油を吸着可能。
  • 排水の質の改善:油脂分を効果的に吸着し、排水基準を満たしやすくする。
  • 悪臭の抑制:腐敗臭の原因物質を吸着し、臭いを軽減。
  • 環境に優しい:化学物質を含まず、自然に分解される。

3. 行政への説明のポイント

グリストラップに炭を投入することの適法性を行政に説明する際、以下の点を強調するとよいでしょう。

  1. 法令の遵守:排水基準を満たすための手段であり、法的に問題ない。
  2. 実績とエビデンス:自治体や企業での導入実例を示す。
  3. 安全性と環境配慮:炭の油脂吸着能力と環境負荷の低さを説明。
  4. 適正処理の実施:使用後の炭は産業廃棄物として適切に処理。

各自治体の方針と注意点

炭のグリストラップ投入は多くの場面で有効ですが、各自治体の条例や方針によって対応が異なる可能性があります。そのため、実施前に各自治体の環境部門や下水道管理部署へ確認することを推奨します。

また、グリストラップに投入した炭の回収や適正処理を怠ると、産業廃棄物としての不適切処理にあたる可能性もあるため、清掃業者と協力し、適正な廃棄処理を行うことが重要です。

まとめ

グリストラップに炭を投入することは、排水の油脂分を減らし、環境負荷を低減する有効な手段です。現行の法令では炭投入を禁止する規定はなく、行政の見解や事例からも、適切に管理すれば問題ないことが確認されています。したがって、適切な運用とエビデンスを示せば、行政からの理解も得られる可能性が高いと考えられます。

また、今後も新たな研究や導入事例が増え、より具体的なエビデンスが蓄積されることを期待したいところです。なお、本記事で紹介した情報は公的資料や公式発表に基づいていますが、個別のケースにおいては、最新の条例や行政の指導内容を確認の上、対応することをおすすめします。

【最後に】現場からのやさしいお願い

グリストラップのニオイが気になるときに、「炭を入れてみようかな」と考える方もいらっしゃるかもしれません。炭には消臭効果があると言われていて、実際に「少しニオイが軽減された気がする」といった声も、私たちは現場で聞いています。
ただ、ここでひとつだけやさしくお伝えしたいのは…
沈んだ炭は、回収がとてもむずかしいということです。
炭自体は沈みますが、水はそのままなので、汚水が産廃として処理できなくなるわけではありません。ただし、グリストラップに炭などの固形物がたまると、ホースでの吸引作業に支障が出たり、詰まりの原因になることがあります。
バキューム車では基本的に「液体・泥状のもの(油脂・汚泥)」のみの吸引が前提で、固形物の回収や運搬までは、対応できないことがほとんどです。
なので、もし炭を使う場合は、定期的にご自身で取り除くか、処分方法まで含めて自己管理が必要になります。「消臭になったけど、掃除がたいへんになった…」となると、元も子もありませんからね。
こうした点をふまえて、現場の作業者や清掃業者さんとも相談しながら、うまく活用していただけたらうれしいです。
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